幼児ダンス超入門クラスで、自主性を育てるために、自分たちで選択したダンスステップを練習してもらうということを実践してみました。
答えがYes,noではなくて、二者択一をさせる
自主性といっても、幼児のお子さまにはかなり難易度のたかいものとなります。
そのため、練習するダンスステップを選択肢として2つ用意して、えらんでもらいます。
ここで注意したいのは、「〇〇の練習をしようとおもうんだけど、やりたい??」
これだと、答えは、YesもしくはNoの二つに一つですよね。
先生の意図をくんで、Yesしかいえない場合ありますよね。いやだーっていう子もいますけど笑
大人から指示されて動くだけだと、指示をされないと動けない子になってしまいますし、Yes or Noは一見選択肢を与えているように思ってしまいますが、自分で考える機会を失います。
あくまで、自分たちで選び実践してこそ、やり終えたときの達成感を感じて、自分で選ぶ、自分で考える、そしてそれを実践してやり遂げる体験が自主性を育てていくことにつながると思います。
ただ、まだまだ経験不足の子どもに自分が大切だと思うことをみつけて練習にはげめよーだと、海について予備知識もないまま大海原にいかだで放り出されるようなことになります。
二者択一というのは、例えば、、、
AとBというステップがあるけど、どっちの練習がしたい??という質問をします。
どうしてその練習が必要なのか?練習したらどういうことになるのか?理由と目的も伝えます。
選択肢が多すぎても、いきなり自分で決められないと思います。
いきなり難易度をあげないで、選択肢は2つから始めて、慣れてきたら3つとかに増やしていきます。
実践!!
今から練習したいステップをあらかじめ書き込んでおいたホワイトボードシートなる便利なグッズを利用しました。こういった変わったグッズが大好きなんです~(自己満足)。
それをみながら、練習したいと思うステップをえらんでもらいます。
余談ですが、子どもたちって、普段その場所にないものや、変わったものに興味をもちます。なので、今日教室に入ってきたときから気になっていた、壁に貼られていた白い紙のようなものには何が書いてあるんだろうと、、、仮にこうした試みが定番化しても、今日は何が書かれているんだろうとか、、、。興味をもったものは、あーこの説明のために使うんだって思って納得できるので、選択肢のステップを説明するときも、集中して聞いてくれますね。
ちなみに、選択肢に並べたステップは、イベント出演のために以前から練習してきているステップです。
これまで大雑把にステップを覚えて練習してきましたが、それぞれのステップはまだまだ完ぺきではない状況。
たとえば、手と足を同時に動かすステップを覚えるのに、最初は足だけの動きだけを覚えて、次の週またはその次の週のレッスンで手の動きをつけていったり、上半身の動きをつけていってみたりと、少しずつ完成に近づけていきます。
またまた、余談ですが、発達に応じて脳で同時に処理できる情報の数は制限があります。幼児の年代であれば、だいたい2つ、多くて3つ。なので覚えないといけない課題が多いと、根本的に覚えられません。覚えられないと自分ができているのか、できていないのかを実感できません。「できた!」を実感できるのは、自分がやるべきことを理解できているからこそで、実際できていないのに「いえーい!」と周りから褒められても、本当の意味で「できた!」を実感できません。
なにをどうすべきかをちゃんと理解できていたら、それができた時に「できた!」って実感できるし、実感できるからこそさらにレベルの高いことに挑戦しようという向上心がわいてくるのだと思います。
自分で選んで行動できたからこそ達成感がえられる!
いつもは足の動きだけを意識するだけだったけど、手の動きと上半身の動きもつけくわえたステップを練習。
自分たちで選んだステップが、いつもより難しくなったけど、それができた時の達成感、上達したという満足感を感じることができたかと思います。
自己肯定感を育てて、向上心が生まれる
「自分で選んだ課題が、自分の努力でできた!」ということが自己肯定感につながります。
こうした小さな成功体験の積み重ねが「僕(私)は、やればできるんだ!」という心を育てます。
自分でやり遂げた達成感と、さらに上達したという満足感をえることで、新しいことや、さらに上のレベルのことにチャレンジしたいという向上心がわいてきます。
これらの繰り返しによって、自分で興味・関心のあることを探し、自分で見つけたいという欲求に繋がると思います。