ダンスを学習する♪ キッズ(幼児)の超入門クラス!! 2018.03.17

自分自身が理学療法士なので運動学習理論については大好物。そこに最近はまっている脳科学の視点を加えながら、ただ今猛勉強中です♪

 


この日は、脳トレみたいなことをいくつか行いました。

主には以下の内容。

①リズムトレーニング ②手の協調運動 ③ワーキングメモリーエクササイズ

①リズムトレーニング

リズムトレーニングといっても、『せーの!』で動き出すなど、音楽のリズムに合わせた動き出しのタイミングの練習です。

ボールを天井に向かって投げ、床に落ちる瞬間とジャンプして着地するタイミングを合わせる。

ボールを目で追って、ボールの速度と床までの距離から実際にボールが床に落ちるであろうタイミングを予測し、どのタイミングでジャンプしたらちょうどボールの着地と自分の着地が同時になるかを予測します。

②手の協調運度

ジャンプして床に着地するまでの間に、指定された回数分、手を叩くという課題です。

これは、指定された回数を頭の中でメモ書きした状態で、ジャンプしてジャンプして床を踏み切った時の力の程度から最高到達点と、そこから床に着地するまでの時間を予測し、それらの予測をおこなっている最中も頭の中のメモ書きに記された回数分の『手を叩く』にどうやって手を動かすという一連の指令を脳から筋肉に送るというメカニズムで行なわれる運動です。

③ワーキングメモリーエクササイズ

頭、肩、腰、膝の身体の部位のうち3つを触って、触った順番と反対の順に触ってもらうという課題。

これは頭の中では、触った順番を画像や動画で記憶している場合もあれば、言葉で記憶している場合もありますが、厳密にいうとこの記憶は実は記憶とは言いません。頭の中にメモしただけの状態でワーキングメモリーと呼ばれる脳の中の機能のことです。記憶とワーキングメモリーの違いについては話すと長くなるのでここでは割愛します。

話を戻しますが、例えば、コーチ役が、頭→肩→腰の順番で触ったのなら、生徒役の人は、その反対なので、腰→肩→頭という順でさわります。

これは、言葉でも良いわけです。例えば、リンゴ→ゴンリ、もっと難易度を上げるなら、ラジオ→テレビ→ゴリラ ➭ ラリゴ→ビレテ→オジラのように。

ダンスで体に関連したことなので、ボディーイメージにも良い影響をもたらすため、ここではあえて、身体の部位を題材に選んでます。

コーチがさわった身体の部位とその順番を頭の中でメモ書きし、イメージの中で逆に並べ替える作業が頭の中で行われます。

この場合、おそらく動画で頭の中にイメージしていると思います。

これは大人でも結構難しいです。ぜひやってみてください。3つの部位の逆を答えるのが難しいようであれば、コーチ役が言葉に出して身体の部位を言ってあげたりすれば、頭の中のメモ書きは言語で記されているでしょうし、番号で言ってあげたら、頭の中での順番の整理がしやすかったりしますよね。それでも難しい様子なら、触る身体部位を2つに減らしてやってみるとか、触る身体部位の順番の規則性ををわかりやすくするだけでもかなり簡単になります。簡単から難しいへ難易度を上げてあげると良いでしょう。